今日は親のための絵本です。
子どもの成長を見守ることの大切さがわかりやすく描かれています。
おすすめの本
杉の木の両親と松の木の子ども
原作:弦本將裕
絵:つがね ちかこ
発行者:七田厚
発行所:株式会社しちだ・教育研究所
最初読んだとき、涙が止まりませんでした。
わたしの子育ての仕方が間違っていて、これからの将来がとても怖くなったからです。
と同時に、「個性を受け入れること」が、どれだけ子育をするうえで大切なのかを改めて知らされました。
これは絵本ですので、25ページしかありません。
たった25ページですが、子育てで大切なものがわかります。
あらすじ
杉の木の夫婦に待望の赤ちゃんが産まれました。
元気に生まれてきてくれれば…最初はそう思っていました。
しかし、生まれた赤ちゃんは「杉の木」ではなく、「松の木」だったのです。
木はまっすぐ上に伸びるものと信じて疑わない「杉の木」の両親には、くねくねと曲がって横に枝を伸ばす「松の木」の子どもが理解できなかったのです。
子どもの気持ちに寄り添わない子育て、その先に待っている子どもの将来がどのようなものになるか…自身の子育てを考えさせられました。
子どもの気持ちを無視した子育てがどれほど怖いかが、「杉の木」と「松の木」親子を主人公にわかりやすく描かれています。
個性は遺伝しない
パパがテキパキ仕事をこなすからと言って、子どももテキパキ行動できる子ではないのです。
ママがピアノが大好きだからと言って、子どももピアノが好きかどうかはわかりません。
わたしもそうですが、「自分がこうだから、子どももそうだろう、そうに違いない!」と思っているママやパパは多いのではないでしょうか?
この絵本は、子どもは一人の人間であって、「親とは異なる」という、当たり前だけど、普段つい忘れていることを教えてくれます。
子育てにおいて、もっとも大切なことは、「親が自分と違う個性を持つ子どもを受け入れて、子どもの成長を応援すること」かもしれません。
子育ての原点に返って、子どもの気持ちを理解したい方におすすめの大人の絵本です。