『グリーンマントのピーマンマン』(作:さくら ともこ 絵:中村 景児)
かわいそうなピーマン。苦い、シャキシャキが嫌など、ピーマンを苦手とする子どもたちが多いこと多いこと。そんなピーマンがヒーローに!ピーマンのイメージをガラッと変えてくれる一冊。
こんなお悩みありませんか?
絵本紹介
『グリーンマントのピーマンマン』の楽しみポイント
「トリック オア トリート!」さあ、ハロウィン前に大きな声で言ってみよう。
・子どものピーマン嫌いがなくなる可能性もあるかも?
・ピーマンを食べるのはハードルが高くても、少なくともピーマンを見るのも嫌」から脱出できるかも?
・風邪をひかない強い体になるために、どうすれば良いかを親子で考えるきっかけとなるかも?
年齢 | 4歳~ |
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季節 | 1年を通して |
こんな方へ | ・野菜を食べる大切さを子どもに伝えたい。 ・子どもにピーマンも残さず食べて欲しい。 ・ヒーローブームの子どもたちへ。 ・風邪を引かないためにどうしたら良いかを伝えるきっかけの絵本を探している。 |
おすすめ絵本
くもんのすいせん図書(2A)の一冊です。
子どもはピーマンが苦手ですよね。
苦い、あおくさい、シャキシャキする。
ピーマンはほんと可愛そうです。
多くの子どもたちが全否定するんですもの。
親は、「何でも食べる子になって欲しい。残さず全部食べてほしい。」と、子どものことを思ってピーマンを食べさせようとします。
そんな心配はよそに、子どもは「イヤだ」の一点張り。
全然食べてくれません。
でも、子どもは単純です。
絵本の中でピーマンの気持ちを知ったら‥
そして、ピーマンの活躍を知ったら…
もしかしたら、食べてみようかな?と思うかもしれません。
一度やってみる価値あります。
グリーンマントのピーマンマン
作:さくら ともこ
絵:中村 景児
絵本紹介文
子どもたちの苦手な食材No.1、それはピーマン。
ピーマンはいつも嫌われ者で、悲しくて悲しくて泣いてばかりいます。
周りの野菜やお鍋も困り顔。
でもバイキンがやってきたとき、ピーマンの強さはすごいと、みんな逃げ出した。
のどいたバイキンも、はらいたバイキンも、みんなみんな逃げ出した!
この絵本の注目ポイント
ピーマンの見方が変わる?!
とにかく、ピーマンがカッコよくみえます。
バイキンをやっつけてくれる、それはそれは頼もしい存在。
子どもたちにはそう映るんでしょう。
この絵本を読んで、息子のピーマンに対する意識がガラッと変わりました。
ほんと単純ですよね。(笑)
でも、これってとても大切なこと。
「ピーマンキライ!」って言ってた子が、ピーマンの見方が180度変わるんです。
ピーマンが、おいしくない・食べにくいピーマンから、バイキンをやっつけてくれるカッコいいピーマンに変わるんです。
ピーマンを食べたら、自分の中のバイキンもやっつけてくれるかもしれない!
ピーマンを食べたら、自分もピーマンマンみたいに強くなれるかもしれない!
最初はこんな単純な考え方でもいいかもしれません。
これで好き嫌いなく、いろいろ食べられるのであれば、それはそれでいいですよね(笑)
ちなみに…息子はセリフを覚えるくらい、何度も何度も「読んで~」と言ってきました。
特にピーマンが嫌いなお子さんにおすすめの一冊です。
絵本実践ポイント
実際にピーマンを食べてみる
絵本の読み聞かせで、ピーマンのイメージがガラッと変わったら、その時がチャンスです!
読み聞かせをした時間帯にもよりますが、日中読み聞かせをした場合は、その日の夜にでもピーマン料理を出してみて下さい。
夕食後に読み聞かせをした場合は、翌日の夕食でも構いません。
とにかく早い段階でピーマンを食べる環境作りをすると良いでしょう。
幼稚園でお弁当持参の場合はお弁当にピーマンを入れてみるのです。
給食の場合は、子どもと一緒に明日の献立を確認します。
(お友達と食べるお弁当や給食は、大人が思っているよりもすごい力があります。
お友達の影響で、嫌いなピーマンが食べられることはザラにあるのです。
この絵本を読んだ後なら、絵本とお友達の相乗効果でなおさらです!)
この時にポイントなのが、お弁当に小さいピーマンを一つだけ入れておくのです。
家に帰ってきて、完食だったら、うんと褒めてあげて下さい。
給食の場合は、連絡帳を使って状況を先生に伝えておくと良いでしょう。
先生は子どもがピーマンを食べられるのか、いつも以上に注目して下さるはずです。
食べられたときはきっと褒めて下さることでしょう。
そしてお迎えのときに、給食での出来事をお知らせして下さると思います。
先生とママやパパに同時に褒められ、子どもは恥ずかしがりながらも絶対嬉しいはずです!
自宅での食事のときも、先ほどのお弁当のときと同様で、最初、子どものお皿にのせるピーマンは一つにしておきます。
一つでも食べられたら、「すごい!!ピーマン食べれたね!」と褒めるのです。
「あんなに小さいピーマン、食べて当たり前。」と大人は思ってしまいますが、小さくても、今まで食べられなかったピーマンを一つ食べたのです。
この頑張りを是非褒めてみてください。
パパやママに褒められた子どもは「食べられた!ぼく(わたし)はピーマン食べれるんだ!」と自信がつきます。
そうしたら、子どもから「もっとピーマン食べる!」と言い出す可能性が高いです。
そうしたら、2つ目をお皿にのせて下さい。
子どもの食べる意思を確認しながらお代わりをお皿にのせて下さい。
「お代わりね~。どんどん食べてね。」と大量のピーマンをのせてしまうと、(この量は無理かも…)と子どもの自信が急になくなりますのでご注意を!(笑)
子どもの好き嫌いは、食わず嫌いも多いです。
自分が食べられることがわかると、その後ウソのように、自然と食べれるようになることも多いのです。
大人の役割は、「ぼくはピーマンを食べられる」ということを子ども自身が知ることができるように、環境を用意してあげることです。
そのきっかけとして絵本を使用してみて下さい。
もちろん、子どもの年齢やその時の体調によって、いつでも上手くいくわけではありません。
その時は、我が子に合わせて、また次の機会に挑戦することをおススメします。
良いタイミングというのは、いつでも子どものタイミングに大人が合わせることです。
何事もそうですが、大人のタイミングで進めても良い結果はでません。
子どもの意思を尊重しながら好き嫌いを減らせるきっかけになればと思います。
絵本詳細
絵本名 | グリーンマントのピーマンマン |
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作 | さくらともこ |
絵 | 中村景児 |
発行者 | 岩崎弘明 |
発行所 | 岩崎書店 |
出版日 | 1983/07/11 |
価格 | 1,430円(税込) |
絵本サイズ | 25cm+21.5cm |
ISBN | 978-4-265-90523-2 |
印刷所 | 光陽メディア |
製本所 | 大村製本 |
こんな時に | 好き嫌いをしないで何でも食べてほしいときに |
キーワード | ピーマン、食育、ヒーロー、好き嫌い |
目安対象年齢 | 4歳~ |
ページ数 | 32ページ |
読み聞かせ目安時間 |