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【節分の由来を知る】『おにはそと!ふくはうち!(文・絵:いもとようこ)』

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【節分の由来を知る】

『おにはそと!ふくはうち!』文・絵:いもとようこ

「おにはそと!ふくわうち!」節分と言ったらこの掛け声ですね。でもなぜ、こう言いながら豆を投げるようになったのか知っていますか?知ることで、より節分が楽しくなる一冊。

 

こんなお悩みありませんか?

ママ
ママ
なぜ「おにはそと!ふくわうち!って言うの?」と子どもから質問されてしまったのだけど、わからない…

 

パパ
パパ
節分の行事に合った絵本を探しているんだけど…

 

ママ
ママ
節分の時期におすすめの絵本と言ったらどれですか?

絵本紹介

『おにはそと!ふくはうち!』の楽しみポイント

「おにはそと!ふくはうち!」さあ、節分前に大きな声で練習してみよう!

絵本から得られること

・節分が楽しみになる!
・節分行事の由来を知ることができる。
・節分豆について考える機会になる。

 

こんな方に読んでもらいたい!
年齢3歳~
季節冬、2月、節分
こんな方へ・節分の由来を子どもに伝えたい。

・「おにはそと!ふくはうち!」となぜ言うようになったのか知りたい。

・節分がより楽しくなるような絵本を探している。

おすすめ絵本

おにはそと!ふくはうち!
文・絵:いもとようこ

絵本紹介文

雨が降らず、おふくのお母さんはついこうつぶやいてしまいます。

「雨を降らせてくれたら、娘のおふくをお嫁に出してもいい」と…。

それを聞いていた鬼は、お母さんに尋ねます。

「雨を降らせたら本当におふくを嫁に出してくれるのか?」と。

水不足で田畑が干乾びている状態に悩んでいたお母さんは了承してしまいます。

そして、雨が降り、秋の収穫も無事に終了しました。

鬼は、「約束だから、おふくを嫁にもらうぞ。」と連れていきます。

お母さんは約束だから仕方がないと思いながらも、娘を鬼に嫁がせることを良しと考えていません。

そこで、おふくに種を渡し、いつかこの種が大きくなったときに、この花を頼りに家に帰ってきて欲しいと願っておふくと別れました。

秋も過ぎ、冬も過ぎ、春になるとき、種が育ち花を咲かせました。

おふくは、この花の道をたどって母の元へと急ぎます。

しかし、おには黙っていません。

おふくの後を追いかけてきます。

おふくも走りに走り、やっと実家にたどり着きました。

鬼は戸を「ドン!ドン!」とたたき続けます。

そのとき、おふくのお母さんは「おにはそと!」と外に煎り豆をまいて鬼を追い払います。

お母さんは鬼に「その豆の花が咲いたら、見せにこい!おふくを渡してやる。」と言い放ちます。

鬼はその言葉を信じて豆を持ち帰り、毎日水をやり、成長して花が咲くのを今も待っているのです。

 

 

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この絵本の注目ポイント

「おにはそと!ふくわうち!」と言うようになった理由を知る

絵本を読めば、なぜ「おにはそと!ふくはうち!」と言うようになったのか分かりますね。

「ふく」とは、「おふく」という娘の名前でした。

鬼は外で、おふくは家の中に入って!という、母の切羽詰まった状況がイメージできます。

この1冊を読むだけで、節分の掛け声の由来が容易に理解できます。

いもとようこさんの、やわらかいタッチの絵で描かれているので、2,3歳の小さな子どもでも、絵を怖がることなく、読み聞かせを楽しめます。

 

お話に出てくるお母さんと、おふく、おにの気持ちを考えてみる

この絵本に出てくる「おに」は、本当に悪い鬼でしょうか?

むしろ「かわいそう」でもあります。

日本の昔話では、「鬼=悪い、怖い」というイメージが持たれていますが、決して「鬼=悪い、怖い」ではないのです。

このお話を読んでも、「鬼=悪い、怖い」ではないことがわかります。

鬼は無理やりおふくを嫁にしたわけではないのです。

むしろ、約束を破っているのはお母さんの方かもしれません。

守れない約束を安易にするものではありません。

お母さんの気持ち、おふくの気持ち、鬼の気持ちをそれぞれ考えてみるのはどうでしょう?

5歳くらいになると自分の感じたことを言葉で表現できるようになってきます。

「この鬼ってかわいそうだよね。」

「結婚相手をお母さんに勝手に決められて、おふくも嫌だよね。」

子どもの感想はもっともです。(笑)

親子で感想を出し合うのも楽しいかもしれません。

 

絵本実践ポイント

子どもにとっての「おに」や「ふく」は何か聞いてみる

「おにはそと!ふくはうち!」の声掛けの由来が分かったところで、子どもたちに「○○にとっての「おに」や「ふく」って何?」と聞いてみてください。

家の外に出したいもの、家の中にいて欲しいものを聞いてみるのです。

私は息子に「怖いママは外にいってほしい。」と言われました。

子どもを叱るのではなく、感情的に怒ってしまったときのことを言っているのだと思いますが、この言葉を言われ反省させられました。

また、「ママは、鬼のお面をかぶらなくても大丈夫だね。」とサラッと言われました。

これは結構、傷つきました。(泣)

子どもとの関わりを振り返る良い機会となるかもしれません。

 

 

「おにはそと!ふくわうち!」の声掛けや、豆の投げ方を練習する

2歳、3歳だと、豆まき前に「おにはそと!ふくわうち!」の声掛け練習をしておいた方がいいかもしれません。

練習することで、本番のときに最初から元気に豆を投げられるので、節分行事により楽しく参加できるかもしれません。

豆を投げる練習も怠ってはいけません。(笑)

掃除が大変なので、間違っても節分豆を使わないで下さい。

小分けになっている小袋豆を使うといいですね。

練習することで、保育園や幼稚園で行われる豆まきでも、豆を鬼に当てることができ、より楽しめることでしょう。

 

絵本詳細

絵本名おにはそと!ふくはうち!
文・絵いもとようこ
発行所(株)金の星社
出版日2016/01
価格1,400+税
絵本サイズ29cm+23cm
ISBN978-4-323-03734-9
製版・印刷(株)廣済堂
製本(株)難波製本
こんな時にハロウィンの絵本を探しているときに
キーワードハロウィン、仮装、トリックオアトリート、パレード
目安対象年齢4歳~
ページ数32ページ
読み聞かせ目安時間4分
そう子
そう子

今回は節分の由来を知ることができる絵本でした。