【不思議と繰り返し読みたくなる！】『きょうはパーティーのひ（文・絵：樋勝朋巳）』

こんなことありませんか？

ママ

最近集中して聞けるようになってきたので、長めの絵本に挑戦したい。

パパ

シリーズもので良い絵本を探しているのだけど…

ママ

子どもだけでなく、大人も楽しめる絵本はありませんか？

絵本紹介

『きょうはパーティーのひ』の楽しみポイント

おすすめ絵本

絵本紹介文

主人公クネクネさんはパン屋さんです。

友達に誘われたパーティーに参加するため、クネクネさんは、お友達の大好きなパンを焼いて、パーティーのプレゼントにと持って出かけます。

しかし、道中は大小さまざまなトラブルが起こり、なかなかパーティー会場には着けません。

遅刻しないように気にしながら、クネクネさんができる最大限の方法でトラブルに対応します。

いろいろ乗り越え、クネクネさんは無事にパーティー会場に着きました。

楽しいパーティーはあっという間に過ぎましたが、クネクネさんは、大切な友達と素敵な時間を過ごしました。

この絵本の注目ポイント

淡々と進むお話の中に、クスっと笑えるところが何ヶ所も！

何気ない、主人公クネクネさんのある１日が描かれています。

お話は淡々と進みます。

パーティー会場へ向かう道中に様々なトラブルに見舞われますが、そのトラブルが面白く笑ってしまいます。

もちろん、笑いのツボは人それぞれですので絶対に笑える！とは言えませんが、次から次へと起こるトラブルの発想が面白いのです。

また、クネクネさんがそのトラブルに一つずつ対応しますが、その対応の仕方がまた笑えます。

子どもたちと、「何でこうなるんだろうね(笑)」とクスクス笑いました。

あなたの笑いのツボにもぴったり入りますように。

友達想いのクネクネさんの行動を見てみよう

この絵本の中には、友達想いのクネクネさんが何度も登場します。

クネクネさんはパン屋さんですが、おまめのパンとおいものパンが大好きな友達のブティックシマさんが、毎日どちらのパンを購入するかを決めるのにかなり時間を要しますが、いつも温かく見守り、待ってくれている姿が優しいクネクネさんを表している気がします。（この姿も、「店員さんだから当たり前。」かもしれませんが、優しさには変わりありません。）

そんなシマさんのお店の記念パーティーに招待されたとき、シマさんの大好きなおまめとおいものパンを使った特別パンを焼いて持って行きます。

シマさんだけではありません。

知り合いのカーンさんがぎっくり腰で、お店の仕込みができないとわかると、パーティー会場への道中であろうとも、時間の許す限り自分のできることをしてあげます。

そんな友達想いのクネクネさんには、人を引き付ける力があるようです。

そんなクネクネさんの行動を是非ご覧下さい。

生活の中のトラブル回避。クネクネさんの対応方法に注目しよう

パーティー会場に着くまで、大小さまざまなトラブルに見舞われるクネクネさん。

そのトラブルがあまり考えつかないようなトラブルなので、「こんなこと、なかなかないよね。あるわけないよ。」と思いながらも、次々と発生するトラブルに笑ってしまいます。

そして、そのトラブルに対するクネクネさんの対応方法がまた面白い。

子どもよりも読み聞かせをしている大人が、読みながら笑ってしまう。

もちろん個人差がありますので、全員とは言いませんが、この独特なストーリー展開にはまり、我が家はみなクネクネさんファンになりました。

絵本実践ポイント

もしクネクネさんだったら、こんなときどうする？と聞いてみる

「クネクネさんみたいに、こんなトラブルに巻き込まれたらどうする？」

是非、子どもに聞いてみて下さい。

子どもなりの知識で一生懸命に考えてくれますよ。

我が子は、「仕込み代をちゃんともらわなきゃね。」と言っていました。

子どもの性格が出ますね。(笑)

トラブルそのものは仕方のないことです。

トラブルに見舞われた時、子ども自身が自分で考え、そして対応していく力をつけて欲しい。

そのためには、やはり日頃の訓練です。

この絵本に限らず、普段の読み聞かせの中でトラブルが発生したら、子どもだったらどう解決するのか聞いて見て下さい。

日々の読書習慣の中で考える癖をつけると、普段の生活の中でも、備わっている考える癖がそのまま使えるようになることに繋がります。

絵本詳細

そう子

今回はクネクネさんシリーズでした。
不思議と絵本に引き込まれる感覚をお楽しみ下さい。