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【仲間を守る心】『ちいさな たまねぎさん(作・絵:せな けいこ)』

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【ハロウィンを知る】

『ちいさな たまねぎさん』作・絵:せな けいこ

仲間がピンチのとき、自分に何ができるかを考え、実際に行動していく。暴力的な相手に暴力で対抗していないところに、コミュニケーション力を高め、どんな相手とも上手に関わりあえるヒントが詰まっている一冊。

 

こんなお悩みありませんか?

ママ
ママ
お友達にたたかれたから、子どもも相手をたたいてしまったみたい…

 

パパ
パパ
怖がりな息子に、仲間を守る正義感を持ってほしい。

 

ママ
ママ
野菜嫌いな子どもに、まずは野菜に興味を持ってほしい。

絵本紹介

『ちいさな たまねぎさん』の楽しみポイント

絵本から得られること

・野菜に興味を持つ。
・野菜やキッチン道具の名前を覚える。
・コミュニケーション力を高めるヒントが得られる。
・自分もこうなりたい!と感じられるヒーローに出会える可能性あり。

 

こんな方に読んでもらいたい!
年齢2歳~
季節1年を通して
こんな方へ・野菜に興味を持って欲しい。

・食育につながる絵本を探している。

・思わず大人も笑ってしまう楽しい絵本。

・なぜか引き込まれ、子どもが何度も読んでと持ってくる絵本を探している。

おすすめ絵本

ちいさな たまねぎさん
作・絵:せな けいこ

絵本紹介文

ある日、じゃがいもさんがねずみにかじられます。

仲間を怪我させられ、台所のみんなはプンプン。

「じゃがいもさんをかじるなんて許さない!」

「今度ねずみが来たら、みんなでこらしめてやろう。」と計画します。

そんなとき、ねずみが現れました。

やかんやおなべ、フライパンやお玉など、みんな頑張りますが、ねずみはなかなかつかまりません。

そんなとき…、たまねぎさんがねずみに立ち向かいます。

その結果、ねずみは逃げていきました。

果たして、たまねぎさんはどんな手を使ったのでしょう?

 

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この絵本の注目ポイント

暴力的な相手を、暴力でやり返さないカッコ良さを知ろう

じゃがいもさんをかじったねずみに対して、たまねぎさんは同じように暴力で仕返しをしようとするのではなく、自分の性質である独特の臭いや成分を使って、ねずみ自身が「逃げよう」と思うように仕向けました。

「友達にたたかれたから、自分も友達をたたいた。」

未就学児ならこのようなトラブルは日常茶飯事ですが、たたかれたからたたいた。で問題は解決するでしょうか?

手を出したことには変わりはなく、その後たたき合いは続くことでしょう。

それよりも、最初にたたいた相手が、「もうたたかないでおこう。たたいちゃダメなんだ。」と思ってもらえる対応の仕方もあるんだよ。と伝えるチャンスでもあります。

たまねぎさんの対応の仕方がかっこいいことを子どもたちにアピールし、何がカッコよいのか考えてみてもらいましょう。

子どもたちの視野が広がること間違いなしです。

 

たまねぎの性質を知ろう

「たまねぎさんはカッコいい!」こう感じるためには、玉ねぎの性質を実体験することもいいかもしれません。

たまねぎを切ると独特の匂いを発し、その匂い成分が目や鼻に染みて涙が出てきます。

実際にたまねぎを切ってみて、目が染みる、涙が出る体験をしてみて下さい。

たまねぎの性質を知ると、この絵本の物語がストンと入ってきます。

「ほんとだ。玉ねぎを切ると目が痛くなるんだね。だからたまねぎさんはねずみをやっつけることができたんだね。」

百聞は一見に如かず。

簡単に体験できることは、実際に経験できる場を与えてあげてみて下さい。

 

めずらしい「切り絵」の絵本を楽しもう

この絵本は描かれているものではなく、「切り絵」が採用されています。

昔話絵本では見る機会は多いですが、普通の絵本では珍しいでしょう。

「これ、紙を切って絵を作っているんだよ。」と、子どもに話すとびっくりします。

大人が見てもなかなか真似できません。

描かれた絵本と違う箇所を楽しんでみて下さい。

 

にんじんの色に注目しよう

「にんじんはだいだい色。」

そのにんじんさんが、この絵本の後半では、真っ青になっています。

「何でこのにんじん、青なの?」

「こんなことあるの?」

クスっと笑える表現を見逃さず、子どもに是非質問してみて下さい。

真剣に考えて、真剣に答えてくれます。

その真剣さがおもしろいですよ。

 

絵本実践ポイント

たまねぎを触ってみる

実際にたまねぎを触ってみましょう。

たまねぎの性質を知るところにも関わってきますが、「たまねぎってこんな皮がついてるんだ。」「ほんとに先がとがってるんだな。」とか、絵本と見比べながら、実際に触って確認する作業は、子どもたちの記憶に残りやすくなります。

皮はカサカサしてる、新玉ねぎはぬるっとしているところもあるな。と、子ども自身が五感を働かせて楽しめる空間を作ってみて下さい。

 

「もし○○だったらどうする?」と子どもに尋ねてみる

「もし玉ねぎさんだったらどうする?」

「もしじゃがいもさんだったらどうする?」

「もし、お鍋だったらどうする?」

「もし、友達にいじわるされたらどうする?」

絵本の内容を問いながら、実際の生活と結び付けてあげて下さい。

未就学児でも、「こうしたらどうだろう?自分だったらどうしたら良いのかな?」と、考えるきっかけとなります。

考えることは大切です。

年齢によっては仕方のないことですが、いつまでたっても、「やられたらやり返す」対応の仕方は本人もつらいはずです。

違う解決方法がないか考える機会にしてみて下さい。

間違っても、最初から大人が解決策を提示することは避け、本人に考えさせることが大切です。

 

絵本詳細

絵本名ちいさな たまねぎさん
作・絵せな けいこ
発行株式会社 金の星社
出版日1977/03
価格1,430円(税込)
絵本サイズ21cm+28cm
ISBN978-4-323-00189-0
制作すずき出版
印刷株式会社ウイル・コーポレーション
製本株式会社難波製本
こんな時に兄弟やお友達に優しくなってほしいときに。
キーワード野菜、玉ねぎ、ねずみ、仲間を守る、せなけいこ
目安対象年齢2歳~
ページ数24ページ
そう子
そう子

今回は、お友達との関係を考えるきっかけになる切り絵絵本でした。