『もりのひなまつり』さく:こいで やすこ
一年の殆どを押入れで過ごすお雛様。私たちの知らないところでどんなことをしているのか気になりませんか?あなたの家のお雛様も長い休暇を楽しんでいるかもしれません。押入れのお雛様が気になって仕方がない一冊。
こんなことありませんか?
絵本紹介
『もりのひなまつり』の楽しみポイント
・お雛様が歌ったり踊ったりしていて、いつもと違うお雛様に会える。
・ひな人形を飾るときのワクワク感を高める。
・お雛様、こんなに汚れてどうなっちゃうの?とスリルを味わえる。
年齢 | 4歳~ |
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季節 | 春、ひなまつり、3月 |
こんな方へ | ・ひなまつりの前に、行事に合った絵本を探している。 ・雛人形を飾る作業を、より楽しみたい! ・雛人形に興味を持っている娘に読み聞かせをしてあげたい。 |
おすすめ絵本
もりのひなまつり
さく:こいで やすこ
絵本紹介文
ある日ねずみばあさんは、ねずみ子ども会から手紙をもらいました。
もりのひなまつりをしようと思うので、是非お雛様に参加してもらいたいと。
このことを知ったお雛様は行く気満々!
大事なお雛様を森に連れて行って、何かあったらどうしようと心配するねずみばあさんをよそに、お雛様たちは「ひなまつりの飾り付けをする前に戻ってこれば大丈夫」と出発の準備を始めます。
初めて見るお雛様に、ねずみ子ども会の子どもたちは大喜び。
お雛様も子どもたちも、歌って踊って楽しみます。
楽しい時間はあっという間に流れ…
お雛様たちが帰るときには、あたりはどんどん暗くなり、雪もちらつき始めました。
そんな天候の中、無事に帰ってきたお雛様たち。
しかし、お互いの姿を見てびっくり!!
なんて姿なんでしょう。
こんな汚れた姿では、ひなまつりの飾り付けどころか、きっと捨てられてしまう。
心配になった皆は泣き出してしまいました。
果たして、お雛様たちは、無事にひなまつりに飾ってもらえるのでしょうか??
この絵本の注目ポイント
動作のあるお雛様たちを楽しむ
お雛様と言うと、いつもひな壇に飾られているイメージしかないので、絵本に出てくるように、歌ったり踊ったり、私たちと同じように動いて過ごしている姿がとても新鮮に見えます。
この絵本では、動きのあるお雛様を存分に楽しむことができます。
お雛様を筆頭に、お内裏様や三人官女など、いつも箱の中で過ごしている皆が、もりのひなまつりに出かけてはしゃぐ姿は、なんともかわいらしい姿です。
是非、絵本の中でしか見ることのできないお雛様たちの姿を楽しんで見て下さい。
お雛様が押入れの中で何をしているのか想像してみる
家のクローゼットにしまってあるお雛様。今頃どうしているかな?と子どもたちに問いかけてみて下さい。
「きっと、早く外に出たい!って言ってるね。」
「ひなまつりはまだ先だからと言って、今頃公園で遊んで、箱の中は空っぽかもしれないよ。
など、子どもたちの想像力には脱帽です。
そんな想像力豊かな我が子を尊敬してしまうかもしれません。
親子で想像することを楽しんで見て下さい。
絵本実践ポイント
どんなひなまつりにしたいか、子どもに聞いてみる
「今度のひなまつり、どうする?」と子どもに聞いてみましょう。
「お雛様を飾りたい!」
「ひなまつりパーティーをしたい!」
「折り紙でお雛様作りたい!」
「私もお雛様になりたい!着物着たい!」
いろいろアイディアが出てくることでしょう。
もちろん、全部が全部できるわけではありませんが、無理なくできることを親子で楽しんでみてはどうでしょうか?
子どもと一緒にお雛様を出して、ひなまつりの準備をする
この絵本を読んだ後なら、お雛様を箱から出すことにワクワクする子は多いのではないでしょうか?
お雛様を壊されたりしたら大変!と思うあまり、お雛様を出すことも片づけることも、子どもがいないときにやってしますご家庭は多いと思います。
我が家もそうでした。
しかし、この絵本を読んだので、5歳の息子と2歳の娘と一緒にお雛様を飾ることに挑戦してみました。
口うるさく言わなくても、子どもたちはそうっと人形に触り、丁寧に飾っていました。
子どもなりに大切に扱わなくてはならないことがわかるようです。
5歳息子は、お内裏様の刀を振り回して、「危ない!」と皆から怒られていましたが…(笑)
是非、クリスマスツリーを飾るように、皆でお雛様を飾ることを楽しんで見て下さい。
いつもと違ったひなまつりが楽しめるかもしれません。
絵本詳細
絵本名 | もりのひなまつり |
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さく | こいで やすこ |
発行所 | 株式会社 福音館書店 |
出版日 | 1992/03/01 |
価格 | 990円(税込) |
絵本サイズ | 20cm+27cm |
ISBN | 978-4-8340-1654-3 |
印刷 | 精興社 |
製本 | 清美堂 |
こんな時に | ひなまつりの絵本を探しているときに |
キーワード | ひなまつり、お雛様、桃の節句、ねずみ |
目安対象年齢 | 4歳~ |
ページ数 | 32ページ |
今回は、雛人形を飾ることが待ち遠しくなる一冊でした。