『1ねん 1くみの 1にち』著者:川島敏生
この本はもうすぐ1年生になる年長さんのための本と言っても過言ではありません!入学へのワクワクする気持ちがある反面、不安もいっぱいあるはず。そんな不安が少しでも軽減されること間違いなしです!
こんなお悩みありませんか?
絵本紹介
『1ねん 1くみの 1にち』の楽しみポイント
・小学1年生の1日の流れがわかる。
・小学校とはどんなところなのか、絵本を通して知ることができる。
・入学を不安に思っている年長さんの助けになる。
年齢 | 6歳~ |
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季節 | 入学、4月 |
こんな方へ | ・子どもの不安を取り除いてあげたい。 ・今の小学校ってどんなことするのか知りたい。 ・ランドセルの中って何が入っているの? ・小学校の給食が知りたい! |
おすすめ絵本
おすすめの絵本です。
小学校入学前に読むと、親子で安心して入学式を迎える手助けになりそうです。
1ねん 1くみの 1にち
作:石津ちひろ
絵:岡田千晶
絵本紹介文
絵本ではなく写真集です。
ある小学校の1年1組の黒板の上に定点カメラを置き、クラスの様子を写真に収めています。
先生や子どもたちの会話は吹き出しになっていて、その場にいるかのような感覚になります。
教室の風景だけではなく、休み時間や掃除の時間、給食に音楽室、ランドセルの中身までも載っており、小学校生活の細部にわたるまで視覚で理解できます。
この絵本の注目ポイント
まずはページをめくって好きな写真を楽しんで
この絵本は写真がメインです。
最初はパラパラとめくって、興味のあるページから見るのが良いです。
写真の内容に関しての説明文はありますが、文章を読まなくても、写真から視覚で理解できるので、小学校に興味のある年長さんにうってつけの本です。
1年生の入学後の1日がイメージできる
親世代にとっても小学生は、はるか遠い昔のこと。
あんまり覚えていない方も多いのではないでしょうか?
私はというと、ほんとに何にも覚えていません。(笑)
でも、この本のように写真を見ると、「あ~、こんな教室だったな。」とか、「そうそう、こんな大きな筆箱持って行ってたな。」とか、「2時間目と3時間目の間に休み時間があったな。」「あったあった掃除の時間」など、忘れていた記憶が蘇ってきます。
小学生の1日は、今も昔もそれほど大きくは変わっていません。(朝の会→1,2時間目→休み時間→3,4時間目→給食…)
でも、子どもにとっては未知の世界。
ランドセルを背負って小学校に行くことは理解できても、小学校で何をしているのかを、イメージをしたくても想像できず、不安が大きくなる子もいます。
そんな子どもたちにこの本を通して、「小学校でこんな毎日を送るんだよ。」と伝えてあげたら、こんな心強いことはありません。
”知らない”、”イメージできない”ことは、大人が思っている以上に、子どもにとっては怖いことです。
是非、入学後の1日を子どもと一緒にイメージする時間を作ってみて下さい。
絵本実践ポイント
「小学生になった自分」を子どもにイメージさせる
小学校での生活が少しわかったところで、是非子どもに「自分が小学生になったら」ということを想像させてあげて下さい。
「こんなたくさんの友達と一緒に過ごすんだ。」
「給食はこれが美味しそうだな。(実際に通う小学校と違うとは思いますが…)」
「えっ、毎日掃除の時間があるの?」
「勉強だけじゃないんだね。遊ぶ時間もあるから良かった!」
など、その子その子の今の思いを聞くことができるでしょう。
イメージは大事です。
イメージすることで、大きな環境の変化に対するストレスを軽減させることに繋がるかもしれません。
是非、子どもが小学生になったらこんな感じかな?と想像できる声掛けをしてあげて下さい。
小学生になったら何がしたいか聞いてみる
イメージできると、「こんな小学生になりたいな。」「小学生になったらこんなことしたいな。」という希望が湧いてきます。
この本を通して、我が子のしたいこと、なりたいことを親子で共有してみて下さい。
「こんなことしたいと思っているんだ。」「この子の小学生に対するイメージってこんな感じだったのね。」と新たな発見があると思います。
その思いに「うんうん。」と頷き、私もそうですが、小学生になることをプラスに考えられるようサポートしていきたいものです。
入学への不安はないか聞いてみる
子どもの性格によりますが、楽しみ・ワクワクする!という子もいれば、その反対で、不安の方が勝る子もいます。
ここまでに、「こんな小学生になりたい。」「小学生になったらこんなことするんだ!」という気持ちを想像してみたものの、やっぱりまだ不安が残る子には、その不安な気持ちをじっくりと聞いてあげることが最も良い解決策になると感じます。
大人もそうですが、何か不安がある時に、親身になってきいて聞いてもらえると、幾らかの不安は解消されることがあります。
子どもも同様です。
「大丈夫。大丈夫。」と言うのではなく、「そうなんだね、そこが不安なんだね。確かに不安だよね。」と子どもに共感してあげましょう。
その上で、早起きが苦手ならできるように今夜から行動を変える手伝いをすれば良いし、給食時間内に食べられるか不安なら、今日から20分のタイマーをセットしてみても良いし、入学までの間にできることは意外とたくさんあるかもしれません。
不安いっぱいで4月を迎えるよりも、今できることは行動して、不安を克服して4月を迎えたいですね。
絵本詳細
絵本名 | 1ねん 1くみの 1にち |
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著者 | 川島敏生 |
発行人 | 田辺直正 |
編集人 | 山口郁子 |
発行所 | アリス館 |
出版日 | 2010/09/10 |
価格 | 1,760円(税込) |
絵本サイズ | 23cm+29cm |
ISBN | 978-4-7520-0504-9 |
印刷所 | 株式会社東京印書館 |
製本所 | 大村製本株式会社 |
こんな時に | もうすぐ入学する年長さんに |
キーワード | 小学校、入学、1年生、1日、4月、写真集 |
目安対象年齢 | 6歳~ |
ページ数 | 40ページ |
大きな環境の変化が心配される小学校入学。
親も子も少し安心するために、一度手にとってみて下さいね。